箱根の向こう(4)サラ・ベルナールの庭<事務所代表 森のfacebookより転載>
※事務所代表 森のfacebookより転載
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ベル・エポックの花-サラ・ベルナール
ラリックのジュエリー作品の奥の階段を上り、ガラス器の奥にサラの展示室がある。
二十世紀初頭のフランス・パリに花開いた大女優だ。舞台のみならず芸術や文学など大きな影響を与えた。当時、まだ無名だったアルフォンス・ミュシャやルネ・ラリックの才能を見出し、ポスターと云う広告を広めたのも彼女だという。
時代を象徴する女性として名だたる芸術家や作家が、サラ・ベルナールへ賞賛を惜しまない。
残念ながら私には彼女の舞台にたいし知識も見識もない。
ただ、アールヌーボーという特別な時代を体現し、シュールレアリスムを象徴する女性でだと私は知っているし、そして感じている。
彼女の時代が放つ曲線やエレガントな輝きが私を魅了してやまない。
展示されたミュシャの「シスモンダ」ポスターや、ラリックの舞台冠「ユリ」が心に残っている。
展示室脇のミュージアムショップから、足音が響く木の階段を下りる。
ふと、壁一面のガラス窓から外を見下ろした。
モネの睡蓮の庭があった。
息をのむ景色が窓のフレームに収まっている。
暫く、言葉もなく立ち尽くした。
サラ・ベルナール展
http://www.lalique-museum.com/museum/event/detail.html?id=43
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<スタッフ後記>
表情豊かな女性たちの絵に見入ってしまいますね。
女性を際立たせる花々も印象的に感じます。