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京都から奈良、そして歴史の旅(8)<事務所代表 森のfacebookより転載>

Date:2018/11/18

※事務所代表 森のfacebookより転載

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昨日は奈良・正倉院展から斑鳩の法隆寺そして中宮寺を訪れた。古代へいざなう思惟半跏像や百済観音像には時間を越え、心を引き付ける存在感を堪能した一日であった。

さて、今日は司馬遼太郎記念館へ向かう。

司馬遼太郎賞選考委員就任と共に記念館での講演をご依頼された。

今回の訪問時、司馬先生ご自宅の蔵書と仕事場を拝見させていただける。

 

記念館前へタクシーで降り立つと、門前には人が賑わっている。

司馬遼太郎記念館上村館長や上村事務局長までがお出迎えいただき恐縮してしまった。

早速、司馬先生のご自宅書庫をご案内いただいた。

圧倒的な本、そして本棚の壁が言葉を飲み込ませる。

6万冊である。

それも、自ら管理されていたと聞いて安部と目を合わせたが、お互いに信じられない顔をするばかりであった。

 

仕事場は、先生が存命時をそのまま保管されているそうだ。庭に向かう窓ぎわの雑誌が陽にやけていた。

ご自宅から記念館に向かう。安藤忠雄氏設計の記念館は、高い天井と明るい光にあふれ、ガラスの壁の向こうの樹木の緑が清々しい。

記念館の奥に、本の壁がある。見上げるほどの高さに並んだ本は2万冊だと聞いた。

ここは、司馬遼太郎の頭脳の中だ。そう思わせる奥深さを感じた。

安部も私も学生時代から司馬遼太郎という雲の上の作家を見上げていた。

そして、今も見上げざるを得ない自分自身を感じている。

 

今回の講演は「信長の時代」についてである。

この後、高専時代の友人たちとの食事会へ参加した。

懐かしい顔ぶれであったが、今日も締め切りに追われて早々の帰宅とした。

帰り道、先生の蔵書の話題で話は尽きなかった。

翌早朝、奥の仕事場で安部が原稿と格闘している気配に目が覚めた。

何時もの事ではあるのだが・・

 

司馬遼太郎記念館

 

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<スタッフ後記>

安藤氏の設計された記念館、写真からみえる一部分だけでも、洗練されたデザインが伝わってきます。

6万冊もの蔵書、脳内のイメージだけでは想像が追い付きません。

ぜひ、一度目にしてみたいものです。