椿山荘 能登真理亜作品<事務所代表 森のfacebookより転載>
※事務所代表 森のfacebookより転載
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7月28日
都内に多用もあって、椿山荘東京アートギャラリーを訪れた。
画家・能登真理亜さんの作品が展示されていると告知されていた。
たまたま立ち寄った「アートスペース羅針盤」で個展を拝見し、一度お目にかかったご縁である。
以後、FBのお友達になっていただいたので記事を拝見していた。
記事の中で気になる一枚の絵があった。
「ヤマモモ・水彩」だった。
赤い実は、滴が垂れそうな若い実や、いまにも崩れそうな熟した実がグラスにあった。
とても素直な良い絵だ。だが、私には「ヤマモモ」に向かう思いが聞こえてこなかった。
写真には取れなかったが「真夜中の太陽」という作品があった。
レースのカーテンの向こうにオレンジが器に座り、その奥に影の様な少女が立っていた。
「真夜中の太陽」という作品名から、器に並んだオレンジが太陽なのだろうと思った。
新鮮に輝くテーブルのオレンジが、闇に沈んだ自分を照らしてくれる。何もかもそぎ落とし心を照らすオレンジの太陽、画家が感じた太陽。
若い頃読んだ梶井基次郎の「檸檬」では、モノクロの書棚に黄色の檸檬だけが輝いていた。そんな「真夜中の太陽」を観たいと思った。
暫く作品の前に立ち、鮮やかなヤマモモの赤い実を感じていた。
画家・能登真理亜さんの今後の作品を楽しみにしている。
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<スタッフ後記>
絵画の良さもさることながら、
展示がされている空間がとても素晴らしいですね。
椿山荘素敵な場所です。