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つむぎプロジェクト

つむぎプロジェクト Vol.3

Date:2018/03/29

「つむぎプロジェクト」 Vol.3

 

 【安部龍太郎の和服制作・染め機を織る】

祈織-inori-


細かい絣が好きです。

今回御注文頂きました、その細かい絣をするには

刷り込み捺染か締機絣の手法、どちらかしかありません。

刷り込みを植物染色するのは難しいので、私は通常、締機絣(しめばたかすり)を行っています。

ただ、本来は大島紬の手法ですし、本場で習ったこともありませんが

恩師とともに独自に研究、少し簡易にし、機締絣(はたじめがすり)と名付けました。

 

その手法の準備。

まず、仮の経糸として木綿を張ります。

 

筬通し、一目に一本通しが片羽(かたは)二本通しが丸羽(まるは)

それ以上を混差し(こみざし)といいます。

防染するところは木綿糸を混差しで通し

何も糸を通さない空羽(あきは)を作ることによって

本番の経糸を緯に織り込んだ時に

木綿が張ってあるところは防染され

空羽の部分のみ、染色されます。

 

久しぶりの筬通し、ときめきます。

【Facebook 祈織-inori- @SAYAKAWATANABE.INORI 】

 

-事務所代表 森- コメント

気が遠くなりそうな・・作業です。老眼鏡を新調しても無理ですね。繊細な作業におどろきました。