つむぎプロジェクト Vol.3
「つむぎプロジェクト」 Vol.3
【安部龍太郎の和服制作・染め機を織る】
細かい絣が好きです。
今回御注文頂きました、その細かい絣をするには
刷り込み捺染か締機絣の手法、どちらかしかありません。
刷り込みを植物染色するのは難しいので、私は通常、締機絣(しめばたかすり)を行っています。
ただ、本来は大島紬の手法ですし、本場で習ったこともありませんが
恩師とともに独自に研究、少し簡易にし、機締絣(はたじめがすり)と名付けました。
その手法の準備。
まず、仮の経糸として木綿を張ります。
筬通し、一目に一本通しが片羽(かたは)二本通しが丸羽(まるは)
それ以上を混差し(こみざし)といいます。
防染するところは木綿糸を混差しで通し
何も糸を通さない空羽(あきは)を作ることによって
本番の経糸を緯に織り込んだ時に
木綿が張ってあるところは防染され
空羽の部分のみ、染色されます。
久しぶりの筬通し、ときめきます。
【Facebook 祈織-inori- @SAYAKAWATANABE.INORI 】
-事務所代表 森- コメント
気が遠くなりそうな・・作業です。老眼鏡を新調しても無理ですね。繊細な作業におどろきました。