※事務所代表 森のfacebookより転載

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「つむぎプロジェクト」　Vol.２

　【安部龍太郎の和服制作・染め機を織る】

 

 

　祈織－inori－

※五倍子染め Rhus javanica dyeing

今回、メインとなる色。

私の最も好きな染料といっても過言では無いかもしれません。

美しく、品の良いベージュ。

落ち着きます。

鉄媒染ではその色相をガラリと変えるのです。

 

五倍子（ごばいし）は白膠木（ヌルデ）の若葉に寄生したヌルデシロアブラムシの刺激によって、植物体の保護成分であるタンニン酸が集中し、その部分が膨らんだもの。

いわゆる虫こぶの一種です。

五倍の大きさになるところからこの名があり、別名附子（ふし）とも呼ばれます。

五倍子は江戸時代の頃から「附子鉄漿」（ふしかね）といわれ、お歯黒に用いられる他、止血や解毒の作用を持ち、薬としても使用されてきました。

中々自分で採取しづらいところが難点ですが

今回は以前、広島から御好意で送って頂いた最後の五倍子を使用しました。

 

因みに、背景の和紙は若狭和紙。

表情があって、素敵な雰囲気です。

【Facebook　祈織－inori－　@SAYAKAWATANABE.INORI】

 

－事務所代表　森－　コメント

「つむぎプロジェクト」始まりました。とても楽しみにしています。

糸の色合いが優しくていいですね。