圓光寺
※事務所代表 森のfacebookより転載
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11月10日
朝食をいただきながら、昨日の本法寺書院での等伯の朗読と真筆「日堯上人像」の余韻が続いていた。
今日は東京へ戻るまでに幾つか訪れる予定がある。
左京区一乗寺の奥にある「圓光寺」である。
訪れるのはこれで三度目。
最初はテレビ番組収録で高島礼子さんとご一緒した。二度目は今年の春先、桜の頃だった。
青竹がまだ薄い産毛をまとい木漏れ日にかすんでいた。
ようやく三度目で紅葉の庭を拝見できる。どなたが取られた写真かはわからないが圓光寺のWebサイトの写真にも引かれていた。
圓光寺は大きな寺ではないが、手入れされたころ合いの良い大きさの寺である。
また、徳川家康縁の寺であり重要文化財「木活字」が目を引く。
徳川家康の命で貞観政要など多くの書籍を刊行し家康の新たな一面を見せてくれる。
安部の作品「家康」の連載で触れるかどうかは、今聞いても分かるまい。まだまだ、先の逸話の一つには違い無いのだが。
ご住職とは、撮影時と後日に訪れた折には社務所で偶然お話しすることがかなった。
ふくよかなお顔に凛とした涼やかな瞳が印象的なご住職であった。
ただ、ともかくも板縁の赤い毛氈に座ると、赤の紅葉と緑の苔が異郷へ連れ去ってくれる。
竹林を歩き境内を一巡し、庭先から縁に座り込み時間を忘れて紅葉の葉が落ちるのを待っていた。
次回は冬、苔の碧と赤い足跡に粉雪が舞うそんな凍える早朝の圓光寺に出会いたいものだ。
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【スタッフ後記】
見事な色彩です。
写真でこのように見えるということは、実物は数段上の感動を味わえる事でしょう。
紅葉狩りに行きたくなりました。