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等伯ツアー 20171109

Date:2017/11/22

※事務所代表 森のfacebookより転載

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11月9日午後

東寺の茶店で一息入れて葛餅をいただいたが、どうにも一人分では多すぎる。

残して立ち去るのも申し訳ないが一人の寒空、ご勘弁いただく事にした。

 

上京へ向かい今回の等伯ツアー会場である叡昌山本法寺の山門の前に立つ。

いまだ人影はなく、山門をくぐり本堂の前の「長谷川等伯像」に手を合わせ、多宝塔を過ぎ本堂を訪なった。

会場は書院をお借りし、上段の間に設えた毛氈の上で「語り音」の林恒弘氏朗読と太田豊氏の琵琶と(おりん)の音が静かに広がり、残照の残り香が漂う中庭へこぼれだしてゆく。

若き等伯が描いた真筆「日堯上人像」を背景に、寝食を共にして日堯上人の人としてのあり様を筆に乗せるべく、等伯の苦闘を「語り音」の朗読舞台は織り上げていく。

苦闘のすえ描き上げた白い法衣の像に、日堯は未熟な自らを認め等伯に感謝しつつ彼岸へと渡っていった。

笛が止み語りの声が彼方へ消えて、語り音の幕が下りた。

しわぶき一つ起きない間が心地よい。

 

今回は、本法寺第96世貫首 瀬川日照様、京都在住の作家 村木嵐さん、澤田瞳子さんも参観いただいた。

舞台終了後には参加いただいたお客様ともども、上段の仕切り毛氈までにじり寄り真筆「日堯上人像」を食い入るように観ていた。

参観した誰もが夢の様なひと時に笑顔があふれていた。

 

写真の一枚は、書院の片隅でのスナップ。

左から「語り音」太田豊さん、林恒弘さん、村木嵐さん、安部、澤田瞳子さん、おまけの私である。

後の写真は京都上七軒の某おでん屋さんで、朗読舞台や歴史文学、雅楽や語りなど話題があふれかえる打ち上げ会となった。

以後の二次会はカラオケ好き数名の独壇場となったが、詳細は書かないこととする。

叡昌山本法寺 

久乗おりん

語り音

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【スタッフ後記】

開催のたびに、皆様から大満足とのお言葉をいただいている朗読会。

今回も見事に「等伯」の世界観を表現していたのだと思います。

個人的には、二次会のカラオケに語り役の林様が参加していたのかが気になります。