東寺 京都鉄道博物館
※事務所代表 森のfacebookより転載
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先週後半、京都でのイベントや講演などが続く日程の合間を縫って、初秋の紅葉を拾ってみることにした。
東寺である。
何度も京都へ立ち寄りながらも、あまりに京都の書割と思しき五重塔は、いつでも訪れる気になって未だに散策の対象にと考えたことがなかった。
夕景に霞む五重塔は、当たり前すぎて粋に感じられなかった。
最近思うことがあり、あたり前のあたり前に足る源が、いかに大変な努力に支えられているのか、ようやくこの歳になって得心がいった。
だが、少し物が見えてきたと思いつつも、若いころ見えていた焦がれの炎は遠く霞んでしまった。
小石を踏む音が雑踏のなか響いていた。
唐突に蒸気機関車の汽笛が響き、そしてまた掠れながらここに居るのだと声をあげた。
機関車達の博物館が近くにあることを思いだした。
17の頃、バックパック一つ担ぎ、夜行の急行列車で靄にかすんだ京都駅に降り立った朝を思い出した。
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【スタッフ後記】
見事な紅葉ですね。
赤色と、茶色とも黒とも見て取れる建物とのコントラストが、ずっしりと日本を感じさせます。
今年はまだ紅葉を直接見に行けていないことに気が付いてしまいました……。