長崎の再会に(終)<事務所代表 森のfacebookより転載>
※事務所代表 森のfacebookより転載
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ホテルに戻ると、安部と友人が待っていた。
遅参の詫びを云いつつ、竜馬像まで登ったと話すと二人に呆れられた。
さらに長崎の歴史の底深さと坂の多さに感心したと云い、懲りない性格を笑われた。
ともあれ、体に負担が掛かるからとさんざんに注意されたのは致し方ない。
友人が在職する長崎総合科学大学へ向かった。
大学は長崎らしい山の側面に築かれた大学である。
普段は入れぬ場所まで車で登ったが、教室へたどり着くまでに山を登る感覚である。
「夢をどうつかむか~高専から歴史作家へ」と題し安部が講演した。
最初に学生時代の本田君への借りと昨年の還暦同窓で本田巌教授に口説かれて、ここでお話しする事になった。
クラス首席の本田君と成績末尾の二人がここで再会できたことが何より嬉しい。
末尾である事に誇り?を持ち、周囲の評価や外聞など気にせず、自らの目標を持ち生きたいように生きよ。そう言って講演を終えた。
久しぶりの再会に、教壇に最も遠かった安部と私が、今は教壇に立つ本田巌教授と共に教壇で記念写真を撮った。
三人ともに、かそけき頭髪が再会までの時間を示している。
取材に来られていた長崎新聞が、後日記事を掲載していただいた。
長崎への再訪と再会を願っている。
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<スタッフ後記>
高校時代の友人と数十年の時を経て並び立つ。
各々が必死に自分たちの道を生きてきたからこその結果なのだと思います。
私も故郷を思い出してしまいました。