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プーシキン美術館展<事務所代表 森のfacebookより転載>

Date:2018/07/21

※事務所代表 森のfacebookより転載

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7月8日

少し前になるが「プーシキン美術館展」を訪れた。
夏日が騒ぐ上野公園の奥、東京都美術館である。この美術館には苦い思い出がある。
2年前「伊藤若冲展」が開催され評判を呼び、最終日近くでしかたなく雨の中3時間並んだ。
雨がなんとも疎ましかったが、諦めて帰る気にはならなかった。確かにその価値はあったのだから。

今回の展示会で気になっていたのは、やはりクロード・モネ「草上の昼食」だった。
若いモネの感性が、森の片隅で昼食を広げた友人達の息遣いごと切り取った作品のように思った。
若い友人たちの声が聞こえて来そうだ。一つの風景として風の音と共に木漏れ日が揺れていた。

「マタモエ・孔雀のいる風景」ポール・ゴーギャン
楽園、それも天国へ迷い込んだようだ。独特の温かみと魂が飽和した世界に漂っているようだ。

「サント=ヴィクトワールの平野、ヴァルクロからの眺め」ポール・セザンヌ
プロヴァンスの心地よい風と日差しに懐かしささえ感じさせる。

「庭にて・ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰」ルノワール
誰が見てもルノワールだ。木々と草むらの緑が光に溢れ、集う人々の肌の温みや汗さえ感じてしまう。
心浮き立つ光に満ちた空間に、足が止まってしまう。

風景画の変遷は、その時代の人々の陰影をも描いているのかもしれない。
少し遠いヨーロッパをひと時散歩して、日々の埃落としするのも良いかと思う。
大阪の国立国際美術館(大阪・中之島)でも開催されるそうだ。

プーシキン美術館展

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<スタッフ後記>

みずみずしい緑を感じる風景画。

私は普段写真や絵で見た景色よりも、実際に目で見たときの方が大きい感動を感じるタイプなのですが、

これらの風景画からは全く違う感想を抱きました。