妙心寺・退蔵院 <事務所代表 森のfacebookより転載>
※事務所代表 森のfacebookより転載
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
4月18日
-妙心寺・退蔵院-
洛西を散策した翌日、お願いしていた紬が織りあがり京都事務所で採寸していただく。
祈織の渡邊様と和裁師さんの来訪は午後の予定であり、仕事のじゃまになるという口実にして事務所近くの妙心寺へ向かった。狩野探幽の筆による雲龍図が気になっていた。
ともかくも、桜の季節である。有名な退蔵院の紅しだれ桜に向かう。
早朝にも関わらず、この季節の人の多さに閉口する。JRコマーシャルで話題になった桜ではあり、致し方ないとは思いつつ写真は全体をフレームに入れると、人いきれに桜が霞む。
水琴窟で聞こえるのは、埒もない案内のだみ声ばかりであった。
諦めて庭の奥、大休庵で薄茶をいただく事にした。ここは、ツアーから外れているのか、一組のご夫婦だけが紅い毛氈に腰を下ろされていた。時代を映した少し歪みのあるカラス戸の向こう側、早咲きの桜が舞うように散っている。
喧騒から逃れて暫く時を楽しんだ。
よく手入れされた庭である。だが、庭を楽しむ定員を既に越えていた。
喧騒に霞む庭のつくばいは、遥か向こうに見えたばかりだった。
-妙心寺に続く-
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
【スタッフ後記】
お願いしていた織物というのは、ずばり つむぎプロジェクト の事でしょうか。
きっと素敵な出来栄えになると思います。
早く目にしたいものです。