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洛西・春の訪れ(1)<事務所代表 森のfacebookより転載>

Date:2018/04/09

※事務所代表 森のfacebookより転載

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4月8日

-洛西・春の訪れ-(1)

 

今年の正月明け、洛西を初めて訪れた。新年の喧騒が落ち着いた冬の盛り、厚めの手袋とマフラーを用意し向かった。
陰りがちな空ではあったが清々しい風が頬を紅くし、新たな年の一日を感じながら歩いた。
 

4月を前にした週末、洛西を再訪した。

今年は例年になく桜の開花が早い。

今回の訪問では桜も三分咲き、肌寒いだろうかとコートをはおり京都から東海道線に乗り換えた。
桂川駅に降り立つが、春の陽気がアスファルトから立ち昇り新興都市の喧騒が馴染めない。
 

早速タクシへ乗り込み「大原野神社」を告げた。この辺りは一面雑木林や竹林だったと、幾分先輩の運転手さんがお話しされる。さらに今年の桜は例年になく早いそうだ。千眼桜も満開だろうと言われる。
さらに本殿の少し前、右へ伸びる小道のお話しされる。少し山道だがとても良い道だと勧めていただいた。

大原野神社の前に降り立つと、春の日差しに歴史を刻んだ大鳥居が立っている。向いの畑の先に菜の花と桜が揺れていた。
参道は階段を上り清められた森を真直ぐに伸びている。

途中の鯉の沢池には、まだ蓮の葉は薄く、明るい日差しながら冬の装いのままだった。ただ、池脇の茶屋ばかりがにぎわっていた。
 

話に聞く千眼桜は満開だった。

独特の枝先にふわりと咲いた桜は、白い絹の花弁が枝に積もる雪のようでもあった。

玉砂利を踏み、本殿に参拝し背後に広がる神域の木々の高さと緑を見上げた。

桓武天皇ゆかりの神社と聞けば長岡京から平安京へ遷都の頃、遥かな刻の移ろいを感じずにはいられない。

晴々とした春の陽気にいまだ冬の閑散とした木々の枝は影を映さず、乾いた砂利の照り返しに心が落ち着かずにいた。
汗ばむ日差しにコートを抱え、運転手の方に紹介いただいた本殿脇の小道に向かった。

村人が使うと思しき里の山道が延びていた。-続く

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【スタッフ後記】

千眼桜、見事のひと言です。

花見は人混みが苦手なので、あまり気は進まないのですが、

これは直接見に行く事に価値がありそうです。