まちなか無声映画祭
※事務所代表 森のfacebookより転載
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2月25日
午後、花嫁のれん館脇の「寄合い処みそぎ」で「七尾まちなか無声映画祭」へ参加した。
会場は殆ど満席状態であつた。近隣の方や観光客など多様な方々に来場いただいているようだ。
安部が開演に先立ち、無声映画などの文化保護と町興しに寄与するこのようなイベントが、今後とも継続開催されるよう希望を述べた。
弁士は岡本喜八監督のお嬢さん岡本真実氏が務められた。演目は「祇園小唄 繪日傘」
暗転した会場に「月はおぼろに東山~~」祇園小唄のフレーズに合わせて音響楽隊が奏で始めた。
太鼓や三味線にピアノ、さらにはセピア色のバイオリンの音に、彼方に去った古の香りが漂い始める。
大正から昭和初期にかけて大衆娯楽としてもてはやされた無声映画は、私が子供の頃には既に上映されていなかったはずなのだが、何故だか郷愁を呼び起こす。父母の系譜がよみがえるのか、懐かしささえこみ上げる。
上映は拍手に包まれて終了した。短時間ではあったが打ち上げに参加させていただき、関係者の満面の笑顔と乾杯の発声が会場裏の座敷に広がった。残念ながら早々に切り上げ、急ぎ安部と共に金沢行きの列車へ乗り込んだ。締切りに追われる安部は金沢から一路東京へ向かう。しかし私は「西田幾多郎記念館」を訪れるため途中下車し宇野気駅に降り立った。
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【スタッフ後記】
代表の森ですら(言い方が難しいですが)幼少期に無声映画の視聴経験がないとのことで、
私を含めた若い層には理解が難しい分野であります。
技術の発展と、人の娯楽の進化をしみじみ感じます。