長岡講演と戦人誕生の地
※事務所代表 森のfacebookより転載
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2月2日
先月24日、新潟県長岡市へ伺い、長岡商工会議所の主催、新潟日報の協力で講演を行った。
演題は、「偉大なる凡人「家康」にみる戦乱から安定への経営戦略」と経営者の会合らしい演題である。
今回私は多用があり残念ながら出席はできなかったが、会場は来場者で満員であったと聞いた。
更には、映画「ミッドナイトバス」の件で新潟入りされていた竹下監督が飛び入り参加され、会場は大いに盛り上がったそうである。その夜は講演にご協力いただいた皆様と懇親会で大いに地元の美味と銘酒を堪能したようだ。さらには、竹下監督と映画と文学、そして歴史を肴に深酒したのは言うまでもない。
だが、得意のカラオケで近隣にご迷惑かけたかどうか確認してはいない。
講演に先立ち、河井継之助記念館と山本五十六記念館をご案内いただいた。
河井継之助は、北越戊辰戦争において長岡藩を率い、薩長軍と渡り合った戊辰戦争の勇者である。北陸の小藩を近代武装化し、一時は薩長軍を追い落とす勢いであったと聞く。私も司馬遼太郎の「峠」で知り、魅了された人物である。司馬作品にあったガトリング砲が当時を思い起こさせる。
さらに、太平洋戦争の初戦を起草しながらも、米国との戦争を否定していた海軍連合艦隊司令長官、「山本五十六記念館」を訪れた。記念館の方に展示内容をご説明いただいた。当時の名戦闘機「零戦」に興味をひかれていた。山本五十六の墓に参る墓地の道を雪かきしてみる。積雪は珍しく戯れてみたくなるが、真っ先に遁走するのも九州人の習いではある。
昨年末、数年ぶりに休暇と宣言し訪れたハワイで、山本五十六の向こう側「パールハーバー」を訪れていた。現地の「ミズーリ記念館」や今も沈んだままの「アリゾナ記念館」「太平洋航空博物館」など、太平洋戦争にまつわる記念館を参観している。第二次世界大戦への米国参戦のきっかけとなった「パールハーバー」を訪れ、さらには明治維新へ至る戊辰戦争の幻影に隠された勇者と、日本帝国の終焉の戦「太平洋戦争」初戦の奇襲を起草した帝国軍人の誕生の地に足を踏み入れた。
数年前、安部が講演を終えて立ち寄った福岡中部の「大刀洗平和記念館」で出会った大刀洗陸軍飛行学校の数十年前の卒業生の方々の顔が浮かぶ。展示されていた生徒のノートの出会は、想像もつかない戦争とその時代の叫びを肌で感じ、地元九州のTV番組にも出演した。
取材させていただいた方々に、大刀洗飛行学校で青春を過ごし散っていった卒業生の思いを書き残すとお約束している。
そこに至る道は、まだ多くの課題の前に塞がれ見えてはいない。だが、先に昇られた天国の若者たちと卒寿を迎えようとする先達の思いが、安部に当時の若者たちの刻を想起させる季節を巡らせたようにも感じていた。
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【スタッフ後記】
ここ最近で一番写真がモリモリの投稿になりました。
青空と雪景色の対比と、
戦艦のスケールに圧倒されてしまいます。