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秋の編集者会

Date:2017/12/06

※事務所代表 森のfacebookより転載

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11月21日 

半年ぶりの担当編集者会である。今回は浅草大衆演劇鑑賞となった。

安部は京都の小屋で時折、観劇?しているそうだ。何といっても楽しいと云う話だが・・

毎回、若い担当編集者の方々と、普段行かない観ない日本文化を楽しもうという会である。

 

浅草・浅草寺前では日も落ち始める夕方、雑踏は切れることもなく人いきれで息苦しいほどであった。

浅草寺の脇を少し入ると集合場所の木馬座がある。

小屋の前で今回の幹事・文藝春秋社のK女史に声をかけられた。

小屋前には、今回ゲスト「ミッドナイト・バス」の竹下昌男監督も先着されていた。

今回の参加者は約二十名、滞りなく集合して木戸をくぐった。

最初は閑散としているようにも見えたが、幕があく少し前には満席となった。

よく見るとご贔屓なのか手慣れた感じで所定の椅子に収まっていく。

さらには通りの道筋で、互いに声を掛け合いご挨拶である。

お互いの健康を寿ぐ昔のお嬢さんから二十歳前後の淑女まで、なにせ女性が多い。

今日の劇団昴星(リュウセイ)の看板役者の贔屓筋だろうか。

 

幕が上がると、そこは別世界。洋楽・歌謡曲なんでもありで大音響スピーカーの曲に乗って大盛り上がり。

さらにはしっとりとした曲に粋な女形が色気を振りまき、流し目の先の客が悲鳴をあげる。

ご贔屓が舞台のそでからお札の扇を髪留めで着物の合わせに纏わせる。

これが数人続くと客も大盛り上がり。舞台と客席が一体となり小屋全体が熱をおびていく。

休憩で一息入れずにはいられない。幕開きとは違う妙な興奮が漂っている。

幕が開けば一転、芝居「忠臣蔵・神崎与五郎東くだり」客席が落ち着き役者の語りに耳を開く。

芝居のテンポが上がり砕けてくれば、アドリブ有りの笑いの渦。

仇討後最後のくだりで、あにはからんやホロリとしてしまったのは何故なんだ。

二度目の中入りで、頭の芯が真っ白になり周囲の声も妙に疲れたような、酔っているような熱気がこもっている。

 

最後の幕が上がると、爆音のような音楽に役者総出となって舞台狭しと踊りまくる。

客も声を張り上げ手をたたき大いに盛り上がった。

幕が下りて最後のご挨拶。楽屋落ちのネタ放出で最後の最後までお客を楽しませている。

腹も頭も茫然としながら木戸を出ると、さらに座員総出でお見送りである。

 

二次会会場へ向かいなが、あれこそプロだと皆感心しきりだった。

誰もがボリューム調整が壊れたのか、はたまた気が大きくなったのか声がやたら大きい。

さらには女性編集者の幾人かは、マズイ!ハマりそうとの声が聞こえた。

木戸賃、1600円で3時間半ノンストップのストレス解消!

是非、ご賞味いただけば常の憂さを吹き飛ばすこと請け合いである。

 

二次会は、ほどない場所の居酒屋である。

大正昭和の風情満載の二階で前菜と乾杯酒を取り回し、先刻の大衆演劇についての話題で満面の笑みが溢れていた。

残念ながら、私は家からの緊急電話、至急帰宅の呼び出しで早退となった。

心残りに浅草寺を振り返れば、朱赤本殿の脇から東京スカイツリーが真直ぐに伸びていた。

長らく家族として過ごしている17才の愛犬に異変の電話だった。

幸運にも持ち直し、今日も砂場での散歩を楽しんでいる。

二次会以降の話を漏れ聞いたが、三次会まで竹下監督含め突入し、カラオケをもう良いだろうというほど歌った事は想像するに難くない。

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【スタッフ後記】

写真から伝わってくるインパクトがすごいです。笑

このビジュアルに爆音のBGMが合わされば、すぐに気持ちが昂ってしまうのは言うまでもないでしょう。

大衆演劇。とても興味がそそられます。