『家康 不惑篇』神戸新聞 連載開始 / 「吉田博展・1」
※事務所代表 森のfacebookより転載
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8月5日より「家康・不惑篇」が神戸新聞へ連載開始された。神戸新聞は初めての掲載である。
家康の三方ヶ原大敗に始まる苦難の道、長篠の戦の真実をお楽しみいただきたい。
「吉田博展・1」
先週楽しみにしていた東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館を訪れた。
川瀬巴水と共に近代木版画を再興し、自然と写実そして詩情を重視した作風は私を虜にしている。
吉田博は、福岡県久留米市の出身であり生家は笹山町だという。
私や部員が在学した学校が川の対岸であり、久留米藩笹山城跡脇のグランドで友人たちが出場するラグビー観戦していたことを、まったく恥ずかしい話だがつい最近まで全く知らなかった。
吉田博を知る切っ掛けは、川瀬巴水の版画を知った後のことだ。
木版画と言えば浮世絵程度の知識しか持たずにいたが、たまたま書店で手に取った川瀬巴水の近代と現代を結ぶ作品に魅了された。
又、奇縁にも安部が直木賞受賞時のお祝いに大田区からいただいた版画が川瀬巴水「東京二十景・馬込の月」であった。
近代の版画に興味を持ち近代木版画の双璧と言われる「吉田博」を知り、イギリスの故ダイアナ妃の写真の後ろに吉田博の版画が飾ってある写真に目を止めた。
二人の素晴らしい木版画が海外の評価以上に国内の話題にならないのか不思議でならなかった。
川瀬巴水「馬込の月」は、私の部屋の壁に張り付いている。
二人のどちらかにお迎えが来るまでこの場所から移動させるつもりはないと、いまだに部員に伝えてはいない。
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【スタッフ後記】
『家康 不惑篇』が新たに神戸新聞にて連載開始いたしました。
一人でも多くの方に、安部の思い描く「家康」を知っていただければと思います。
引き続き、「家康 不惑篇」をよろしくお願いいたします。