北国新聞 『家康 不惑篇』連載開始 / 『中原中也 サーカス』
※事務所代表 森のfacebookより転載
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「家康・不惑篇」が6月6日より北国新聞へ連載開始となった。
等伯を執筆する以前より能登七尾や金沢は、部員との縁が深い場所であり直木賞受賞以降は特に近しい場所となった。
七尾においては「等伯忌」や「青柏祭」など訪れるたびに少し濃いめのもてなしで迎えていただく。
青柏祭のでか山を見上げる度に、帰ってきたという言葉が浮かんでくる。
先年、石動山や妙成寺などへの同行取材などにご協力いただいた七尾支局長のM氏が本社文化部へ転出し、
最初の仕事が連載小説「家康・不惑篇」とお聞きした時には縁という言葉に改めて感慨を深くした。
安部が語る時代史観が大航海時代の大波に始まった戦国を駆け抜けた家康の実像を解き放っていく。
「等伯」以来地元とも言える能登七尾や北国新聞読者の方々にお楽しみいただければと思う。
昨年末、次男が結婚し妻女の地元でもある山口市内で披露宴を行うことになった。
披露宴を執り行うホテルへ前泊し、ホテルに備えられた観光案内を何気なく開くと「中原中也記念館」とある。
山口出身だったことを既に失念していた中也がすぐそこにいることに驚き、披露宴が午後を幸いに開館早々の扉をひらいた。
すでに何人かの若い信奉者がチケットを手に目を輝かせながら足を進めていた。
企画展示は私が好きな「サーカス」であった。
気が付けば既に時が迫り、強く後ろ髪をひかれながら後にした。
先回ご紹介させていただいた等伯ツアーで朗読を毎回ご公演いただく研声舎の林様が、
「本日の名言」と題して毎朝映像と共に多彩な名言を朗読されている。
是非ともと懇願した「中原中也・サーカス」を今回朗読いただき感激した。
学生時代に深く心に刻まれた中也の作品である。林様の透明な声の朗読は、遠い昔心の中で響いていた音韻に共鳴していた。
何かしらの理由をこじつけ種田山頭火の歌碑と中也記念館へ再訪を硬く誓っている。
「中原中也・サーカス」を朗読いただいた林様の投稿をリンク表示させていただいた。
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【スタッフ後記】
でか山や中原中也記念館。機会があればいつか訪れてみたいものです。
林様の朗読は、作品の世界観を読者の方へ伝える一つの手法としてとても効果的なものだと思います。
魅力的な朗読は、私たち読者の耳と心を掴んで離しません。代表の森も大絶賛でした。