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-トノト-<事務所代表 森のfacebookより転載>

Date:2019/04/07

※事務所代表 森のfacebookより転

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京都の洛北、ギャラリーの名である。

名の由来を聞くのを忘れた。

知人から紹介を受けて、先日訪れた。日差しは春の眩しさを増しているが、桜は今しばらくになるだろう。

古民家というほどは古くはない。だが、玄関のガラスの引き戸には時を経た香りがしていた。訪なえば、すらりとした青年が奥から顔を出した。

ギャラリー主催者の武秀律氏である。

オープンしてまだ四日だとうかがった。

 

最初の企画展は、土器作家の熊谷幸治氏作品“印文陶”と題した個展である。

土器の表面に多様な文様をつけ低温で焼しめている。土の肌に似た表情が、人の息にふれて幾分かぬくもりを持っていた。

奥の部屋の床の間に、鯉の土偶があった。

かつて住まう家族の遠い記憶が見えたようだった。

熊谷幸治氏の作品展“印文陶”は、忘れかけた古の陰影と、土の肌のぬくみを思い出させてくれる。

南北にガラス引き戸が晴々と明るく、少し懐かしくもある空間である。

光悦寺の紅葉道から常照寺の吉野門までわずか、にぎわいから遠い洛北のひと時を楽しんだ。

 

-トノト- tonoto 

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<スタッフ後記>

鯉の土偶、すごくかわいいです。

オープンされてまだ4日とは思えない場の雰囲気。

これからさらに洗練されてゆくことでしょう。