イサムノグチ展<事務所代表 森のfacebookより転載>
※事務所代表 森のfacebookより転載
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8月1日
先週日曜日、太田豊氏のライブ前に東京オペラシティへ向かった。
イサム・ノグチの回顧展『彫刻から身体・庭へ』を参観した。
この彫刻家については事前に聞いていたのだが、大分の友人からぜひ見学すべしとアドバイスをいただいた。
エントランスから高い天井の吹き抜けの通路が高揚感をかき立てる。この会場を訪れるのは初めてだ。
舞台関係の仕事、彫刻、ドローイングなどが展示され、ノグチの活動が多岐にわたることを初めて知った。さらに、和紙と竹ひごで作られた「あかり」という照明が展示されている。和紙の優しいあかりの見本だ。揺れる灯りが湿度を含んでいる。
来日後のノグチは、日本文化に触れ触発された空間モデルや陶芸などの作品が多々残している。
そして、日本の庭園芸術において空間の鍵となる石庭の石や岩にたどり着いた。石や岩の存在そのものが人であり山であり、小石の荒海に砂はしなやかな水のうねりを立てている。
ノグチの「彫刻」は「大地」に結びつき、人々と古から続く祈りを表しているようだった。
四国松山の庭園美術館へ一度は訪れたいと切に思っている。
東京オペラシティ
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<スタッフ後記>
9月24日まで開催中のこの展示。
私も見に行こうと密かに予定していたのですが、森の写真を見てその思いは一層膨らみました。
20世紀を代表する彫刻家である彼。オペラシティの近くへ行かれた方は足を運ばれてはいかがでしょうか。