根津美術館<事務所代表 森のfacebookより転載>
※事務所代表 森のfacebookより転載
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先週、川井郁子後援会ライブの前、少し早めに青山へ向かった。
南青山の「根津美術館」が以前から気になっていたのだ。
開催されている企画展は「はじめての古美術鑑賞」漆の技法や蒔絵の展示が中心だった。
古美術品や漆や蒔絵の知識もなく茶をたしなむわけでもない私にとって、国宝尾形光琳「燕子花図」を所蔵している美術館という知識だけである。「燕子花・かきつばた」展示はなかった。だが、この美術館の日本庭園は素晴らしいと聞いていた。
庭園の石畳に足を踏み入れる。
雑然とした騒音が消えていった。
ここが南青山、大都会の真中だということを忘れてしまうほど緑のいきれにつつまれていく。
鳥の声さえ聞こえるのだ。しばらく歩き坂を下れば、泉が広がり燕子花が花を終えて葉が緑を濃くしている。燕子花の紫が泉に広がる姿を思い、庭園に立ち尽くしていた。
泉の奥から水の音が聞こえ、広い庭園の奥に向かう。
驚いたことに湧水が溢れでて泉へ流れ込んでいた。
小さな滝を作り静寂の音を奏でている。
庭園内には苔に溶け込むように茶室が散在し、季節には賑わうのかもしれない。
時間を忘れ小滝の音を掌にころがしていた。
美術館から竹下通近くのライブ会場に向かいながら、猥雑な喧騒に異国の地に来たかのような違和感が口の中に広がっていた。
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<スタッフ後記>
南青山にあるこちらの美術館。
とても都内の一等地にあるとは思えない、静かで緑豊かな場所です。
梅雨もあけた今日この頃、日が高いうちにこんな場所で一休みしたいものです。