つむぎプロジェクト Vol.17
「つむぎプロジェクト」 Vol.17
【安部龍太郎の和服制作・染め機を織る】
祈織ーInoriー つむぎプロジェクト No.17
完成しました。
来週の打ち合わせにご覧頂けるよう
また、仕立て上がりの期日から逆算、なんとしても今日中には…
ということでしたが、昨夜織り上がりました。
鋏を入れる瞬間は、いつもドキドキします。
そして機からおろしていくその瞬間からも
作品が大きく呼吸している様子を見て、ようやく自分も大きく息が吸えるのです。
絣は織っている時間よりも、絣合わせの方が遥かに時間を要し
常にかがんで作業していくことは
幸せでもありますが、同時に体を酷使することでもあります。
絣が好きで好きで、これだけしたい。
と思っても中々叶うことではありませんが
緩急は実際、作品にも自身にも必要なことなのだと思います。。
何はともあれ、無事織り上がり
明日には地入れ屋さんへ発送します。
機からおろした作品はすぐさま神仏に供えます。
作品を置き、伏していると
いつも自身に足りない部分を、痛感するのです。
感謝の念を
謙虚さを
自身の思いにとらわれて、彷徨う様は恥ずかしく
ああ、まだここにいるのだ。自分は。
と胸が締め付けられ・・・
そう思わせて頂けることが、また有り難いのですが…
とにもかくにも、進むべき道ははっきりしているのだから
あとは右往左往しながらでも
見据える先を見失わないこと。
精進致します。
次作は昨年中断してしまっていた、杏染めの無地ものを。
【FB 祈織-inori- @SAYAKAWATANABE.INORI 】
-事務所代表 森- コメント
素晴らしいですね。
昨年11月、京都で初めてお会いし、今ようやくつむぎの姿が見えて来ました。
手に取って見る日が待ち遠しい。お疲れ様でした。
これから最後の仕上がりまでよろしくお願いいたします。(⌒‐⌒)