木漏れ日 <事務所代表 森のfacebookより転載>
※事務所代表 森のfacebookより転載
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6月10日
台風の影響か、今日は終日雨である。明日には台風が関東へ接近すると聞いた。
梅雨入りに晴耕雨読を旨としてというわけではないが、雨音を聞きながら机に積みあがった本を開いていた。
ひと休みしてパソコンに収めた写真を眺めていると、先日遅くなって散歩し撮影した木漏れ日の映像を見つけた。後半に目がほとんど見えぬ相棒が、木漏れ日を横断して笑ってしまった映像だった。
こんな空気を感じた遠い昔を思い出した。
授業をさぼり図書館に籠城していた頃、誰もいない廃屋になりかけた校舎の脇で休んでいた。
葉桜も色を濃くしはじめ日差しはもう夏だった。
この時うかんだ詩を文芸部誌「筑水」18号の巻頭句として掲載した。
あの頃の懐かしい風景がうかぶ。
二十歳になったばかりの頃だった。
木漏れ日の下
遥かな思い出は飛びかひ
笑みを誘う童の声もとだえた
陽は、私を捉えて放さない
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<スタッフ後記>
若かりし頃の言葉をいつまでたっても忘れずに、大切に覚えているというのは素敵なことであると思います。
私を含め、そのようなことが出来ない人の方が大多数だと思います。
ひとつひとつ、大事にしていきたいです。