司馬遼太郎賞 <事務所代表 森のfacebookより転載>
※事務所代表 森のfacebookより転載
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6月4日
ご報告させていただきます。
安部龍太郎は、司馬遼太郎記念財団よりご依頼があり次回からの「司馬遼太郎賞」選考委員をお引き受けした。
執筆や取材などの多忙により、安部は文藝賞選考委員を複数お引き受けしないと決めていた。
だが、二人が文学へ魅了されていった学生時代、歴史時代小説の世界を大きく切り開いた司馬遼太郎という作家は特別な存在であった。
遠い坂の上の雲と同じ憧れであり目標とすら言えなかった。
安部から相談を受けた段階で、私は引き受けるべきだと推薦した。
作家デビュー三十年となった今年、重責ではあるが名誉なことでもあり安部龍太郎の次なる課題とすべきだと感じた。
長年の友人として、さらに文芸部長として誇りに思える課題だと思っている。
写真は、四月に取材した中国・河西廻廊でのスナップである。潮出版社の同行編集者に撮っていただいた。
月刊「潮」8月号より仮題「仏の道紀行」として連載予定である。
さて、今日も安部は取材に出かけている。
今回は海上自衛隊の掃海艇で函館から津軽海峡を渡り陸奥湾を経て大湊へ渡る。
この取材の模様は月刊「サライ・半島を行く」小学館で近日掲載される予定である。
走りながら書いているような日常ではあるが、安部はいたって意気軒高である。
そんな様子に私の方が疲れてしまうのは何時もの事である。
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<スタッフ後記>
ある種運命的ともいえる今回のお話。
作家生活30年という節目の年ということにも、
めぐり合わせを感じずにはいられません。