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「モダン・ウーマン」展-フィンランド美術を彩った女性芸術家たち-<事務所代表 森のfacebookより転載>

Date:2019/08/05

※事務所代表 森のfacebookより転

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松方コレクションと併催されていた個展に立ち寄った。

19世紀末から20世紀初頭、フィンランドで花開いた女性画家たちである。ロシアからのフィンランド独立の機運は、女性たちの自立と個性の萌芽は芸術においても花開いたようだ。

個々の作品に何度も足が止まる。

なかでもエルガ・セーセマンの「通り」「花売り」「自画像」には幾度も足が戻る。独特の色使いが心に残っている。

さらには、ヘレン・シャルフベック「コスチューム画Ⅰ」「占い師・黄色いドレスの女性」「母と子」は優しい色合いに霞みながら心が安らぐ懐かしさをたたえていた。

久しぶりに見知らぬ画家達に出逢い、何度も展示会場を戻り振り返った。

西洋美術館の一画に展示されたフィンランド20世紀初頭の作品に、常設の展示作品達も新たな息遣いを感じられたような気がしていた。

フィンランド「モダン・ウーマン」展は、是非にとお勧めしたい作品展である。

 

常設展示作品の帰り際に、ヴィルヘルム・ハンマースホイの作品「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」を見つけてしまった。以前から画集で見ていた画家であり、来年1月から東京都美術館での企画展を楽しみにしていた。この美術館に収蔵されていたとは知らなかった。ハンマースホイの透明な孤独が漂う空気感が好きなのだ。

 

今日の上野の森の散策は心浮き立つ一日だった。

夕暮れの向こう長梅雨の終わりか、ようやく入道雲が茜に染まり始めていた。

 
 
 
 

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<スタッフ後記>

描かれている絵画の筆致にも目を引かれますが、

色、形が様々な額縁も気になります。

絵と額が合わさってこその作品表現なのだと気づかされました。